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3Dペイント
2009年5月28日 (木)

壊された街のレストランの壁。その壁の向こうには神殿が広がり、神殿を守るようにジャガーが鎮座する。
薄暗い影の中からはひんやりした空気が流れ出てきそう・・・
ですが、実は全て壁の平面に描かれた立体的な3D壁画。手前の中を覗き込む女性も絵の一部です。
制作者のジョン・ピュー(John Pugh) 氏は、だまし絵を専門とする画家で、特に建物の壁一面に実物大のイルージョンを描き、時空を超えるパブリックアートを創造しています。
見る人を異空間への旅へと導き、何層にも重なっているストーリーが次々と開かれていく。

上の絵はSiete Punto Uno。カリフォルニア州ロスガトス(Los Gatos, California) にあります。
ロスガトスはスペイン語で、その意味は猫。この街があるサンタ・クルーズ山(Santa Cruz Mountain) にかつて生息していたピューマやボブキャットがその名前の由来。
この街は1989年にロマ・プリエタ地震(Loma Prieta) に見舞われました。ピュー氏は、地震が静まるよう願い、マヤ文明の強い信仰であるジャガーの神を象徴的に描いています。
左の写真は、ホノルルのカマキー通り(Kamakee, Honolulu)に描かれた、マナ・ナル(Mana Nalu) 。「波の力」(Power of the wave) 。
この絵の完成間近には、道路を走っていた消防団が、本物の波と勘違いし、子供を助けようと一目散に走って来たというエピソードもあります。
彼らは、5メートル手前前近づいて、ようやく絵だということに気がついたらしいです。
この波の中に描かれているのは、ハワイ王国最後の女王、リリウオカラニ(Lili'uokalani)。
1800年代終わり、王国から共和国への激動の時代を生き抜いた、最初で最後の女性の王。
ここには、波や女王ではなく、ハワイの歴史や土地そのものが刻まれています。